写真とコトバの片道書簡


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2010年 02月 23日 ( 1 )

雨の音で夜中に目を覚ました。

崩れかけたビルの片隅で汚れた毛布にくるまっていた。


たぶん、夢を見ていた。
たくさんの人がいる夢だった。
笑っている人、喜んでいる人、怒っている人、泣いている人…。

夢から覚めて、自分がたった一人だけこの世界に取り残されたことを思い出して、
少し泣いた。

汚れた毛布の中で体を丸めて…。



朝陽が上るころにはもう、歩き始めていた。

行くあてがあるわけではない。目的地が有るわけではない。
ただ、この世界にもう自分ひとりしか残されていないのであれば、
この世界を見て回れるのは自分しかいない。

美しさも醜さも、全て心に刻もう。





荒れ果てたかつて「道」と呼ばれたところを歩き続けた。
道はやがて曲がりくねりながら山を登って消えてしまった。

不意に木々の間から視界が開けた。

足元の急峻な山並みがやがてなだらかな木々の連なりとなって地平線まで続いている。

途中、緩やかな川がきらきらと日の光を反射しながら緩やかに流れているのが見える。

さぁ、もう少しだ。

世界の果てまで、もう少し。
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by no-pride | 2010-02-23 22:41 | ひとりごと | Comments(0)