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写真とコトバの片道書簡


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バイオエタノールと食糧危機

 ブッシュ大統領がアメリカ国内でのトウモロコシなどから作るバイオエタノールの増産方針を打ち出した。このことは世界中の食糧危機を意味する。

何故そうなるかを「スコヤとディバイザ」を引き合いに出さなくてもわかるように考えてみよう。

まず、工業先進国の農産物は基本的に余ってしまう。なぜなら所得を倍増させようと思ったら工業生産なら設備投資をして生産性を2倍にすればよいが、農業の場合土地に2倍の肥料を与えたら2倍の収穫があるわけではないので2倍の面積を耕し大量生産するしかないのである。しかし、一方で食べる方としては値段が半分になったからと行って2倍食べられるわけではないので、農産物はどんどん余ってしまう。
 土地の少ない日本では大規模農業は不可能だが、広大な国土を持つアメリカは大規模な農業で大量生産することができてしまう。さらに、共和党にしろ民主党にしろ政権の基盤は農村部であり、農村部に対して票につながりやすい政策をおこなう。つまり、国の税金で補助金をつけて外国に売りつけるか、それでも余った農産物を国際援助の名目でアフリカやアジアにばらまくのである。(戦後日本で行われた学校給食もアメリカの余った農産物を日本に売り込むために行われたものである。

で、問題のバイオエタノール。
パンはおなかいっぱいならばもうそれ以上食べられないが、エネルギーは違うのである。安かったら安すいでばんばん使えるのである。わざわざ国外に持ち出す必要が無くなるのである。だから余った農産物、まず、海外援助用の食料分つぎに輸出用食料が世界から消える。

 食料自給率が50%を切っていて、なおかつその食料のほとんどをアメリカから輸入している日本はますますアメリカの言うとおりになるだろう。ちなみに、いわゆる先進国のといわれる国の中で食料輸出国はアメリカとフランスだけである。

 ここまで書いておいてこういうのも何ですが、今ここに書いたことを僕は真実だとは思っていません。この文章は表面的なニュースにしか興味がない人、「スコヤとディバイザ」なんてうさんくさいと思っている人向けに(自慢げに)かいたものです。

統計的な裏をとっているわけではないのでご了承を。
by no-pride | 2007-05-08 00:06 | ひとりごと