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写真とコトバの片道書簡


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中毒、あるは依存症について

これは、他人の観察による考察ではなく、ワタクシ自身の観察の考察です。

ワタクシがパチンコにはまっていたのは、2つの時期に大きく分けることができる。

第1期、浪人生時代、予備校に通うフリをして相当な期間パチンコ屋に通っていた。そのときはいわゆる羽物中心で2時間かけて1台打ち止めにして、時給換算4000円というこずかい稼ぎの打ち方をしていた。この頃は玉を打つタイミングで大当たりを狙うという、テクニックがまだ有効な時期であった。

で、第2期、大学3年生の頃、ほんの数ヶ月、はまった事がある。

このときには「羽物」なんてすでに見当たらず、テクニックも何も関係なくただ「7」三つそろったらジャラジャラ、ジャラジャラ、出続けるだけのパチンコになっていた。
そんなパチンコを打っていて、負けたときなんか帰りの持っている現金すべて使ってしまったこともよくあった。そのときは損得なんかどうでもよく、ただ、「7」が三つそろった光景を見てみたい、7が三つそろったときの興奮をもう一度味わいたいだけ、という気持ちだけになっていた。

損得を考えないだけ「純粋」な気持ちにでもなった気でいたのだろうか。




で、ある日、またもや財布の残りは十円玉以下という状況になりふと気がついた。

「7」が三つそろったときの興奮って、結局、あの派手な光と音ではないか?
光も音も結局脳にとっては単なる刺激でしかないのではないか?
だとすれば「7」が三つそろったところを見てみたいという気持ちは音と光の刺激に対す中毒症状・依存症ではないのではなかろうかと。


それに気がついてからは、結構あっさり足を洗いました。その後まったく打たなかったわけではないけど。


あとになって、パチンコ台メーカーはその頃から、リーチがかかってから何秒間人間の期待(の興奮感)は持続するのか、また、何分間リーチがかからないと人はあきらめるのかを医学的に研究し、今のパチンコのリーチアクションの長さとリーチがかかる感覚が決められていることを知った。

医学的根拠を背景に人をはめる、中毒を起こさせているんだから、無防備な人はだれでも依存症になってしまうのもおかしい話ではあるまい。
by no-pride | 2009-09-14 23:50 | ひとりごと